2019年11月9.10日 東京デンタルショーブースセミナー
「マイクロスコープハンズオンセミナー」
下半期講演記録第4弾は、11月に行われた東京デンタルショーでのYOSHIDA社の
ブースセミナーです。
東京デンタルショーは半期に1回くらい行われる歯科の商品見本市です。
新しい機材が続々と開発、販売される歯科業界。
東京ビックサイトの大きな会場で行われますが、毎回多くの先生が足を運ばれ様々な企業のブースを周って情報を集めます。
各企業のブースもそれぞれ工夫し、凝ったデザインもたくさんあってちょっとしたお祭りのような二日間でもあります。
今回、YOSHIDA社では、マイクロスコープを8台設置し参加してしていただく先生に実際に使っていただく贅沢なハンズオン形式のセミナーブースが用意されました。
私は11月9.10日の二日間1時間半ずつの枠を担当しました。
内容は、根管治療とマイクロスコープを融合した治療についてです。
根管治療は、前回のブログに書きましたが、歯を残すために重要ないわば、ビルの基礎工事に当たる治療です。
しかし、根は暗く見えづらい上に、単純な丸い形でなくあちこちに分岐や凹みのある複雑な形をしています。
このような根の中をマイクロスコープを使用することで20倍以上に拡大し、明るく精細な画像を実際に見ながら治療することが可能となります。
しかし、マイクロスコープはただの顕微鏡であり、ただ見るだけで根の治療がうまくいくわけではありません。
治療を成功させるためには、歯の根の解剖学的な知識、根管治療の基礎的な知識、マイクロスコープを歯科に応用する知識が必要になります。
今回の講演ではこのような点をお話し、実際にマイクロスコープを使用し根の中を充填する処置を練習しました
ご参加いただいた先生方は2日間ともに積極的に手を動かし、ご質問頂きました。
なかなか、このようなマイクロスコープが全員に行き届く環境は少なくマイクロスコープに実際に触れることのできるとてもいいセミナー環境だと思います。
日曜日の講演には学生時代からお世話になっていた私のメンターの一人である瀬田歯科医院院長の瀬田修一先生が応援にいらっしゃって頂き、久しぶりにお会いできてお話できたことがとても嬉しかったです!