本講演は、モリタ社とケーオーデンタル社の合同で開催されたオンラインセミナーです。
講演タイトルにある「歯科用CT」とはその名の通り、医科で開発されたCTではなく、頭頸部のみを専門に撮影するために開発されたCTです。
通常のレントゲン写真は、歯という厚みのある構造物を一枚の写真に写すため、様々な構造物が重なってしまい、正確な診断が難しい場面が多くあります。
CTは、規格された一定の空間のなかを正面、水平面、奥行き面という3つの方向から観察することが可能であり、歯の診断において非常に有益な情報を与えてくれる、重要な機材です。
特に、当院が専門にしている、歯の根の治療、神経の治療においては、周囲の骨の状態から、根がどのように分岐しているか、根の中のどこに問題が隠されているか、などを術前に歯を開けることなく正確に知ることができるため、診断にはなくてはならないツールです。
本講演では、根の治療(エンド治療といいます)行うに当たり、この歯科用CTをいかに応用し、治療を成功に導くのかということを1時間ほどお話させて頂きました。
CTで得た情報は、どんな小さなことでも余すことなく治療に役立てなくてはいけません。
本講演で紹介したモリタ社のX800という機種は、現在の歯科用CTの中でも根の治療を行うにあたり、最も精密に画像を描出できる機種だと私は思っています。
当院開業時にも、マイクロスコープとともに、X800だけは絶対に取り入れようと思い、導入いたしました。
以来、私の根の治療における診断には欠かすことのできない情報をいつも与えてくれています。
もし、現在根の治療でお困りの方がいらっしゃいましたら、当院でのマイクロスコープと歯科用CTの精密検査でわかることがあるかもしれません。
どんなことでもご相談ください。