2020年1月13日 出張プライベートセミナー
「マイクロスコープ導入の基本・ハンドリング、ポジショニングセミナー」
2020年最初の院長講演活動は、都内クリニックで行われた出張プライベートセミナーです。
昨年末に、マイクロスコープを導入されて早く臨床導入したい、使いこなしたいというご要望からご依頼いただきました。
院長先生の宍戸先生は、非常に歯科に対して熱い勉強熱心な先生です。
以前私が講演した際に聞いてくださって、今回のご依頼に繋がりました。
そしてめちゃくちゃイケメンですw。
ししどファミリー歯科
https://shishido-dental.com/
マイクロスコープの医療へ導入は、眼科や脳神経外科などの精密外科処置から始まり、歯科への導入は、1990年代頃から始まりました。
もともと暗く小さな口の中を覗いて行う歯科治療は、裸眼の治療では見えるものにやはり限界がああるのではないかと思います。
マイクロスコープは、強力な光源を持ち、暗いお口の中を明るく照らしながら20倍以上の拡大で観察、そして見ながら治療することが可能です。
私は、歯科大卒業後の研修医時代に東京医科歯科大の総合診療室でこのマイクロスコープと出会い、初めて根の治療の患者さんのお口の中を覗いてみたところ、度肝を抜かれました。
自分が治療している歯の、根の中が鮮明にかつ大きく拡大し、根の先まで見えているのです。
また、自分が取り切れていない感染源、汚れなどが隅から隅まで鮮明に見ることができたのです。
このときから、絶対にこれからの歯科治療にはマイクロスコープが必要になると確信し、マイクロスコープ治療を研鑽しました。
歯科医師になって、マイクロスコープに出会ったこの日からマイクロスコープを使わずに治療をした日はほとんど無いと思います。
髪の毛一本入ってきてもわかる繊細なお口の中の治療は、脳外科や眼科にも決して引けを取らない精密さが必要だと考えています。
マイクロスコープはそれを実現してくれるツールです。
しかし、マイクロスコープはいわばただの顕微鏡。
ただお口の中を見れば、治療が成功するわけではありません。どのように治療に応用すれば成功するのかを知らないと、なかなか使いこなすことができず、購入したけれどそのまま使っていないという先生のお話もよく聞きます。
現在は日本でもかなり普及してきたマイクロスコープですが、今後は、いかに使いこなしていくかを知っていくフェーズに入っていくのだと思います。
今回のセミナーでもマイクロスコープの初心者の方でもスムーズに導入できるポイントについて実習付きでお話いたしました。
勤務医の若手の先生はマイクロに戸惑いながらも半日しっかり講義を聞き実習していただきました。
院長先生と同じ勉強熱心な先生方でした。
マイクロスコープを使うのにはもちろん「慣れ」も必要ですが、いろいろなPOINTを抑えるだけでグングン操作がうまくなります。
今回、半日では時間が足りず、次回の開催も決定し終了いたしました。