院長の辺見です。
秋を全く感じないまま、急に寒くなってきました。
あっという間に年末になってしまった感じがしています。
7月に開業して怒涛のように毎日が過ぎていきました。
とにかく、5ヶ月間精密な診療を行うこと、クリニックを良くすることに力を注いできましたが、一方で、ご依頼いただいた講演活動もたくさん行ってきました。
あまりにも毎日が早く過ぎていくため、掲載できていなかった下半期の講演活動でどんな活動をしてきたかまとめていこうと思います。
2019年9月29日
「東京医科歯科大学歯髄生物学けんさん会勉強会」
東京医科歯科大学歯学部歯髄生物学教室は、根の治療について専門的に研究、治療、教育を行っている教室です。
私が歯科医師になってすぐに、研修医として東京医科歯科大学の第二総合診療室に入り、そこで出会ったマイクロスコープによる根の治療をさらに学ぶため、研修医終了後、歯髄生物学教室に入局しました。
当時は、須田英明教授のもと、素晴らしい指導医の先生、先輩、同期、後輩に恵まれ、精密な処置で一本の歯を保存する治療にどんどんのめり込んでいきました。
自分の歯科治療の土台になる部分を作っていただいた歯髄生物学教室には、本当に感謝しかありません。
けんさん会は、歯髄生物学教室のOBの先生で運営するいわゆる同門会です。なかなか卒業してしまうと医局とのつながりが希薄になっていく中、けんさん会のイベントで医局の近い世代や先輩の先生にお会いできることはとても貴重な時間になります。
自分も来年から幹事を仰せつかり、卒業してだいぶ経ってしまったんだなと実感しました。
今回は、2年に1度のけんさん会の勉強会でお話をさせて頂く機会に恵まれました。
内容はどんな話題でもいいということで「マイクロスコープ診療を楽しみましょう」という演題で、マイクロスコープ治療について自分が考えていることお話しました。
マイクロスコープはいわばただの顕微鏡です。
ただ見れば病気が治るわけではなく、どのように使えば精密な治療を行えるか
どのような器具を組み合わせればより精度の高い治療が行えるか
ただの経験則だけではない、様々な知識とテクニックが要求されます。
そういったことをお話しました。
ただ、医局の先輩の先生にはわかっていらっしゃることばかりだと思います。
多くの有名な先生方に囲まれ、ものすごい緊張の中講演を終わりましたが、最後に、懇親会で須田元教授にそっと「良かったよ」とお声がけいただきホッと胸をななでおろしました。
この日も懇親会含めたくさんの医局の先生方とふれあい、とても楽しい時間を過ごすことができました。
今の自分があるのは東京医科歯科大の歯髄生物学教室があるからです。
すこしでも貢献できることをしていきたいと考えています。